お知らせ

B型肝炎の予防接種をすすめています

幼稚園、保育園などでB型肝炎にかかり、抗体ができない状態になる、キャリヤー化(保菌者)になるのを防ぎましょう。こどものB型肝炎はほとんど無症状で経過します。大人になって輸血の検査で指摘されたりして初めて判ることが少なくありません。こどものうちにワクチンを接種して抵抗力をつけましょう。接種回数は3回です。チメロサール(水銀)のはいっていないワクチンを接種しています。

休日診療、年末年始の診療のお知らせ

2月11日(土曜日、建国記念の日)臨時外来 9:00~12:00

3月20日(火曜日、秋分の日)臨時外来 9:00~12:00

4月30日(月曜日、振替休日)臨時外来 9:00~12:00

5月5日(土曜日、子どもの日)西東京市指定休日診療 9:00~17:00

連続の休診をしないようにします。先生はお年寄りです、いたわってください。予防接種はこの日も接種していますので、ご利用ください。

ロタウイルスワクチン(ロタリックス)の接種をおこなっています

乳幼児で脱水やけいれんをおこして重症になる、ロタウイルスワクチンの接種を行っています。接種時期が生後6週から24週と早期の投与が必要で口から飲む生ワクチンです。接種料金は1回15000円で2回必要です。また他のワクチンとの同時接種も可能です。但し生ワクチンのため投与後4週間は次のワクチンが接種できないのでご注意ください。

ロタウイルス腸炎とは

ウイルスが原因の感染性腸炎

ロタウィルス胃腸炎は、乳幼児に多く起こる感染性胃腸炎のひとつで、ロタウィルスというウィルスが原因です。感染性胃腸炎はその原因によってウィルスによるものと、細菌によるものとに分けることができます。胃腸炎の原因ウィルスはロタウィルスの他に、ノロウィルスなどがあります。日本では毎年、冬の前半にノロウィルス、冬の後半から春にかけてロタウィルスによる胃腸炎が流行します。

乳幼児期の胃腸炎では最大級

☆昼間は大丈夫そうでも、夜間に状態が急変することも
ロタウィルス胃腸炎は、乳幼児の胃腸炎の中ではもっともひどくなりやすいことが知られています。こまめに水分を与えているつもりでも、おう吐や下痢がひどいと、水分補給が間に合わなくなったり、赤ちゃんが口から何も受けつけなくなったりします。こうなると、体の小さな赤ちゃんは、急激に脱水が進みますので、すぐに適切な処理をしないと命にかかわることもあるのです。
また、ロタウィルスは、インフルエンザ、突発性発疹に次ぐ、小児の脳炎、脳症の原因であることが報告されています。

初感染時に重症化しやすい

☆5歳までにみんなかかるけれど…
ロタウィルス胃腸炎は、世界中のほぼ全員が5歳までに1度は経験するといわれています。しかし、体が小さいうちに初めて感染すると重症化しやすく、入院による治療が必要になることもあります。日本では、ロタウイルス胃腸炎で入院する小児の3割が0歳児、4割が1歳児です。 一方、ロタウィルスに一度感染すると免疫がつきますので、その後は感染しても胃腸炎の症状は軽くなっていきます。

つらい下痢やおう吐が7日間程度続く

☆根本的な治療はまだありません
白っぽい水のような下痢や激しいおう吐が特徴的なロタウィルス胃腸炎は、他の胃腸炎よりも回復に時間がかかります。
通常、症状がおさまるまで7日間程度必要とされ、この間に繰り返される下痢やおう吐により、脱水を起こしやすくなります。
今のところ、ロタウィルス自体に効く薬はなく、下痢やおう吐を薬で止めることはしません。そのため、ロタウィルス胃腸炎にかかったら、こまめな水分補給で脱水を防ぎ、自然に治っていくのを待つしかありません。

ロタウィルスは感染力が強い

☆手洗いや消毒だけでは防ぎきれません
ロタウィルスは、衛生状態に関係なく世界中のこどもに胃腸炎を起こします。それは、ウィルスの感染力の強さに理由があります。まずロタウィルスは、環境に強く、乾いた場所では約10日間生きています。また石けんや消毒用アルコールにも強いため、塩素系漂白剤や哺乳瓶用の消毒液などでしっかり消毒しなければ死滅しません。
さらに、胃腸炎の症状がおさまった後も約1週間は、何兆個ものウィルスが便中に排出されているといわれています。赤ちゃんなら、わずかな数のウィルスがあれば感染して胃腸炎を起こしますので、保育施設などで、ひとたび誰かが感染すれば、どんなに手洗いや消毒をしていても、全員がロタウィルス胃腸炎にかかってしまうことさえあるのです。

今流行っている病気

強い咳と熱持続する場合

インフルエンザが流行っているのでまず、検査を。また溶連菌感染症の合併にも注意が必要です。

熱中心なら

インフルエンザの他、溶連菌感染症、アデノウイルス感染(プール熱)の検査を。

吐き気あるいは下痢なら

ロタウイルスによる嘔吐下痢症が大流行です。溶連菌感染症によるおう吐もみられます。下痢が認められるときは便で原因の検査が可能です。脱水が認められる時には点滴が必要ですが最低3から4時間かかりますので、受診時間は早くお願いします。

タミフルを使わないインフルエンザの治療

インフルエンザによる脳炎は、インフルエンザウイルスによる高サイトカイン血症によって起こるのではないかとされています。実際インフルエンザの脳炎は大部分が発熱後48時間以内の高熱期におきています。一方治療法としては、シンメトレル、タミフルの内服、リレンザの吸入があります。内服薬のうちシンメトレルはA型インフルエンザしか効かず、そのうえ耐性ウイルスがかなり多く、現在の小児にたいする治療はタミフルが主になっています。実際タミフルは有効な薬剤です。

しかしタミフルの副作用としての中枢神経(脳)への移行が問題になり、とくに1歳未満、また10歳以上の未成年者でも使用を控えるべきという勧告がだされています。しかしこれもおかしな話で脳の発達途上のすべての小児に使用を控えるべきではないでしょうか。インフルエンザによる高熱、インフルエンザによる興奮作用、タミフルによる脳刺激作用が熱性痙攣をおこしたり、時に意識障害をもたらすことがあります。このような観点からより安全で脳炎の発症を防ぐ治療法はないか、と考えていました。その結果、文献を検索しタミフルに頼らない以下のような治療法にたどりつきました。

*小児にたいしてはタミフルを使用せずネブライザーによりリレンザを1日2回吸入する。

上記の治療を実際行い、興奮作用などの副作用なしに、タミフルと同等以上に有効というという満足すべき結果を得ています。この治療はインフルエンザ治療のスタンダードになるべき治療といえ、当院では2006年より行なっていましたが、今年になりやっと保険では認められるようになったのが実情です。またこの薬剤の不足がこの治療の推進のあしかせになっています。またすべての医療機関でこの治療ができる訳ではないことを念頭においてください。その他不明なことは、看護婦、院長にお尋ねください。


下痢症状をおこす風邪について

季節によりその原因は大きく異なるが、主としてノロウイルス(昔は小型球形ウイルスと言われました)、ロタウイルス、アデノウイルスなどが知られている。

ノロウイルス
お年寄りがこのウイルスの集団感染で死亡し有名になった。大人のウイルス性食中毒とくに二枚貝(生牡蠣など)からの感染で、乳幼児にはあまり注目されていなかった。しかし、細胞培養ができないこのウイルスが遺伝子増幅法により糞便から診断可能となった。その結果、下痢症ウイルスとしては10%位ではあるが、乳幼児にも、特に11-12月の初冬に際だって存在することが明らかになった。ロタウイルス感染が軽症化したためか臨床症状でウイルスの鑑別は難しい。特別な治療法は-なく、電解質補給液が用いられる。なぜ冬期に急に乳幼児に発症するか、自然環境での存在様式、嘔吐下痢以外の合併症などまだわからないことが多い。このウイルスの迅速診断が平成19年10月より可能になっている。

ロタウイルス
別名 白色便性下痢症(白痢)と呼ばれている。臨床症状は嘔吐、下痢、発熱である。 特に乳幼児では、他のウイルス性腸炎に比較し、下痢がひどくなり、脱水で重症化しやすいので注意が必要である。また無熱性痙攣をおこすことも知られている。このように、他の下痢症に比較し重症であり、早期に迅速検査で診断を確定し、早めの食事療法、脱水予防が大切である。本院では、独自に迅速法を考案し、約10分で結論をだし、早期診断により入院をさけるよう努力している。

アデノウイルス
アデノウイルスには49の血清型があり,多彩な臨床症状を起こす。上気道炎,角結膜炎,胃腸炎の3つが主要症状であり,3,4型と咽頭結膜熱,8型と流行性角結膜炎,40,41型と胃腸炎,11型と出血性膀胱炎の関係がよく知られている。このようにアデノウイルスには種々の型があるが、40,41型アデノウイルスがいわゆる腸管アデノといわれる。ロタウイルスと同様の下痢をきたすが、そのちがいは、簡単にまとめる下の表のようになる。このウイルスはロタウイルスと同様の迅速検査で診断可能である。

種類 好発季節 合併症 平均年齢
ノロウイルス 特に11月から12月 おう吐 全年齢
ロタウイルス 12月から4月 白色便、肝機能障害、痙攣 2歳
アデノウイルス 通年 急性虫垂炎、腸重積 5.2歳

 

溶連菌感染症について

インフルエンザの流行と一致して溶連菌も流行っています。溶連菌とインフルエンザの同時感染も1割位にみられます。インフルエンザの疑いの時には同時に溶連菌感染症も検査するようにしましょう。

溶連菌感染症について?

溶連菌感染症がはやっています。ここにきて急に流行りだしました。いきなり高熱がでてインフルエンザを思わせる症状ですが、検査をしてみると溶連菌(+)のことが多いのです。溶連菌感染症は急性腎炎とかリュウマチ熱の合併症があるので、最低10日間の抗生剤服用が必要です。注意しなければならない例としては、高熱がでてインフルエンザの検査で(-)で、咽頭炎だろうということで抗生剤を処方され翌日解熱しそのままで治療が終了してしまう場合です。疑いがある場合は溶連菌の検査を必ずしてもらいましょう。数分で結果のでる検査です。最近の報告によると2歳から7歳の咽頭炎の原因の50%が溶連菌であるとされています。熱で外来を受診しインフルエンザの検査が(-)のとき、先生にひと言、蚊の鳴くような声で「溶連菌ではないですよね」と遠慮深くいってみてください。ギクとして検査をするかもしれません。

おう吐の場合溶連菌感染症にも注意が必要です?

おう吐がある場合ノロウイルスとかロタウイルスが原因と思われることが多いのですが、注意深くみていると溶連菌感染症によるものが少なくないことが報告されています。2009年の小児科学会でもこのことが報告されています。院長もおう吐で溶連菌が原因で、吐き気止めは不要で溶連菌にたいする抗生剤で短期に回復する例をいくつも経験しています。おう吐の場合溶連菌感染症も念頭において診察してもらうことが大事です。