お役立ち情報~予防接種~

BCGの接種が変わります?

BCGの接種が大きく変わります。4月よりツベルクリン反応なしでいきなり接種し、年齢も新生児期から生後6ヶ月までが定期接種となり、それ以後の年齢は任意接種となります。それはBCGの効果は2歳までに多い結核性髄膜炎と粟粒結核の防止以外にははっきりとした効果が認められないこと、アメリカではBCG接種は通常の予防接種としては行われていないことなどが理由にあげられます。小、中学校でのBCG接種はすでに現在では行われていません。もしBCGが通常の肺結核の予防に有効でないのならば、逆にツベルクリン反応を結核感染の有無を判定する手段の1つとしてみた場合、BCG接種者のツベルクリン反応の陽性は2歳以上の人には不利に働くと考えられます。具体的にはBCGを接種していない人は結核感染の有無をツベルクリンで判定できるが、接種している人には判定が難しくなるということです。
将来的にはアメリカのように家族内に結核患者がいる場合のみ厳重に経過観察しながら抗結核薬を予防投薬し、乳幼児などのの特殊な場合のみBCGを接種し、一般の定期接種としては行われなくなると考えます。ツベルクリン反応により結核感染の有無を判断し、陽転化したものにたいして抗結核薬の予防投薬を行うというシンプルなものになるのではないでしょうか。このように現行のBCG接種は大きな矛盾点がふくまれています。より早期な解決が望まれます。
追加 結核の専門家の意見として次の様にいわれています。生後6ヶ月までにBCG接種を受けられなかった場合は任意での接種はよほどの理由が無い限り必要ない、現状のツベルクリンによる結核感染の有無はBCG陽転か、結核感染かを区別できないので、血清による検査quantiFeron法が導入されるだろう、とのことです。

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麻しん、風しんワクチンの接種変更について?

平成18年4月1日より麻疹と風疹の予防接種の制度がかわっています。
☆旧い制度 生後12ヶ月から生後90ヶ月未満までに各1回接種
☆新しい制度  麻疹風疹混合ワクチン(MR)で2回接種
          第1期 生後12ヶ月から24ヶ月未満までに接種
          第2期 5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間
その他暫定制度として、中学1年(第3期)高校3年(第4期)で接種
となっています。1回しか麻しんワクチンを受けていない場合はご相談ください。

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7歳以上のかたで1回しか麻疹ワクチンを接種していないひとは至急2回目の麻疹あるいは麻疹+風疹ワクチンを接種しましょう?

麻疹にかかったことがある可能性のあるかた→麻疹IgG抗体を調べましょう。麻疹にかかったかどうか不明あるいは1回しか予防接種をしてないかた→麻疹あるいは麻疹+風疹ワクチンを至急受けましょう。
麻疹に対する抵抗力は血を検査し、麻疹IgG抗体で調べます。この値が6.3以下では感染するといわれています。1回だけのワクチン接種の場合毎年すこしづつこの値が低下し感染するようになってしまいます。今回の流行もこのケースが約半分だといわれています。ところが途中でもう1度ワクチンをうつと身体のほうは鋭敏に反応し、とても高い抵抗力をもつようになります。これはブースター効果といわれこのような状況になると終生免疫力が持続するようになります。このような2回接種方式は先進国では常識であったのですが、日本では平成18年度からやっととりいれられるようになったのです。ところが困ったことに現在7歳以上の人にはこの接種が公費接種では行なわれず、取り残されているのです。そのための暫定処置として、中学1年(第3期)、高校3年(第4期)での接種が公費によりおこなわれるようになりました。
  女性への注意 あらかじめ約1ヶ月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2ヶ月間に妊娠しないように注意すること という接種する時の注意があります。

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3種混合(DPT)予防接種の接種間隔についての注意?

DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチン第1期の接種間隔は国の規準では3から8週のあいだに行うこととなっています。最近厚生労働省はこの規準を守らないで副作用がおきた場合は予防接種被害救済法での補償はできない、と通知してきました。いまだに都、県、市町村間ではこの問題についての認識が不十分のために見解の相違が生じています。
しかし西東京市では行政(健康推進課)のすばやい対応により8週をこえた場合にも安心して接種できるようになっています。とはいっても国の行っている予防接種被害救済は手厚い補償であり、できるだけ接種間隔を守って接種させてあげてください。
実際BCG、ポリオが日のきめられた集団接種のために、これを優先させると8週以上の間隔になってしまうことがよくあるので注意してください。予防接種の時には母子手帳をみてもらいながら、次の予防接種の予定をきちんとたててもらいましょう。

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日本脳炎予防接種の最新情報?

日本脳炎の幼児期の予防接種は中止されているわけではありません。正確には予防接種と急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の関連性が疑われたため、行政として積極的に接種を勧めることはしない、というものです。しかしこれをおおげさにとらえ都区内、市町村の一部の行政では、よほどの理由がなければ接種しない、としてしまいました。
ところがここにきて、熊本で日本脳炎の患者が発生し死亡例が報告されるにいたりました。新しいワクチンは早くとも再来年(平成20年)ごろだろうといわれていて、現在使用できるワクチンの有効期限は平成19年10月までです。したがって新たな展開がないかぎり日本脳炎ワクチンは平成19年10月以後は在庫なしの状況になります。
日本脳炎のワクチン基礎免疫接種が途中のひとは是非いまのうちの接種をおすすめします。このような情報を前号で報告したのですが、平成18年12月にいたり東京小児科医会より以下の勧告がだされるにいたりました。
現在、日本脳炎ワクチンは約100万人に1人の割合でADEM(急性散在性脳脊髄炎)の発生が危惧されることから、よりリスクの低いワクチンが開発されるまでの間、現在のマウス脳由来の日本脳炎ワクチンの積極的な勧奨が一時差し控えられています。しかし、新しい製造法によるワクチンの認可の明確なめどはたっておりません。このような状況が長引けば、免疫のないこどもたちや免疫が低下した高齢者は日本脳炎発症の危険性が高くなることから、基礎免疫をつけ、追加免疫により日本脳炎を予防することが必要です。3才以上になられましたら日本脳炎ワクチンを接種することを是非お薦めします。

平成21年6月より新しい日本脳炎ワクチンの使用ができるようになりました。ジェービックVといいます。従来のワクチンはマウス脳由来でADEM(急性散在性脳脊髄炎)との関連が否定できないため、行政が接種の勧奨を止めていました。あたらしいものは培養細胞由来のものでこの危険性を排除したものです。当然チメロサールは含まれていません。
 生産本数がまだ少なく希望者にすべて接種はできません。また行政も十分な供給体制が整うまで、接種のすすめはおこないません。このような状況から7歳6ヵ月までに基礎接種を行わなければならない、6歳から7歳のかたが当面の優先接種対象者となります。早めの予約をお願いします。

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ヒブワクチンについて?

ヒブワクチンとはHib菌(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)ワクチンの略です。このワクチンに対する期待は大きく、新聞、TVなどですでに数多くとりあげられているのでご存じのかたも多いと思います。
 日本では毎年約600人の子どもがこの菌、Hib菌による細菌性髄膜炎になり、30名前後が死亡して、なおっても後遺症を数多くのこす重症な病気です。後遺症を残さず治癒させるためには早期診断、早期治療が唯一の方法なのですが、診断が難しいことがあり、結果的に訴訟になる例も少なくありません。
 病初期の状態も、高熱、意識がおかしい、首が固い、嘔吐、痙攣、うしろにのけぞる、などの髄膜炎特有の症状もしめさず、血液検査でも重症感染症を思わせる所見もなく、そのまま外来でかぜでしょう、と診断され、数日たち入院して髄液検査で診断されることが多い病気です。小児科医は細菌性髄膜炎を絶対みのがさない、という姿勢でつねに診療しているのですがそれでも結果的にみのがしてしまうことのある病気なのです。
 このような理由でヒブワクチンは先進国では以前より導入されていました。日本でもやっと2007年に認可されたのですが、現実にはまだ発売されておらず、2008年4月の発売予定が延期されつづけていて、見通しがつかないというのが現実です。そこでさいとう小児科内科クリニックでは直接輸入して接種することにいたしました。製剤はアクトヒブというもので、認可されたものと同じものです。コストは高くなり、1回15000円となりますが、是非接種を、とくに1歳未満のお子さんへの接種をおすすめします。

ヒブワクチンについての新聞記事

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中耳炎を予防接種で防ぎましょう?

日本ではなぜこんなにアメリカその他の国に比較して滲出性中耳炎が多いのでしょうか。ある調査では保育園児の8割が滲出性中耳炎にかかっているとの報告もある程です。保育園児は小さいうちから病原菌にさらされ気管支炎、鼻炎などの繰り返しから細菌性中耳炎それが慢性化し滲出性中耳炎にいたっているとされています。アメリカで日本ほど多くない原因としては、保育環境、抗生剤を安易に使用しないことなどのほか、主要なものとして1歳未満より、予防接種を徹底することがあります。すなわちヒブワクチン(Hib菌(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)ワクチン)と子ども用肺炎球菌ワクチン(7価肺炎球菌結合型ワクチンPCV)の早期接種です。本来の目的は髄膜炎の予防なのですが、これが結果的に中耳炎の予防に画期的な効果をもたらせているのです。中耳炎をおこす菌はヒブ菌、肺炎球菌が80%以上でそれも大部分がペニシリンの効きにくい菌ということはよくしられている事実です。この80%を予防接種により防ぐことができるのです。また中耳炎の発症頻度が少なくなれば今までの様に抗生物質に頼った治療からも脱することができ、その結果菌もペニシリン耐性菌になる頻度が減ることになります。
 さいとう小児科内科クリニックではヒブワクチンは以前よりおこなっていたのですが、今回7価肺炎球菌結合型ワクチンPC−7も輸入して接種しはじめました。中耳炎を繰り返したり滲出性中耳炎でお困りの方は是非ご相談のうえ、予防接種をしてあげてください。

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おたふくワクチンの2回接種について

おたふくかぜが流行っています。おたふくの流行の特徴としてダラダラと流行が長くつづくことがあげられます。園、学校等で流行すると流行が6ヵ月以上続きます。その理由としては、潜伏期間が長いこと、治ったと判断され登校、登園してもまだおたふくウイルスを排出していること、ワクチン接種率が低いこと、またワクチンを接種していても抗体が低くなっていてかるくかかることが少なくないこと、などが考えられます。
当院でのH21年1月より耳下腺の腫れた人のデータです。ワクチンを全くうっていない人63%(重症の割合25%)、ワクチンを1回うっている人26%(重症の割合0%)おたふくではない人10%でした。これよりワクチン接種で発症を半分以下にまた重症化は0%へと減らせることがわかります。さらには2回目の接種で発症を限りなく0にすることができます。はしかワクチンも接種が2回必要なのと同じ理由で1回だけのワクチン接種で抗体がひくくなり発症し、伝染源になることがわかっています。多くの国ではおたふくワクチンの2回接種をすすめています。なるべく早めにおたふくワクチンを全く接種していない人は1回目を、1回うっている人は5歳を目安に2回目を接種してください。

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