クリニックニュース

さいとう小児科内科クリニックニュース 9月号

*お知らせ*
*アトピー性皮膚炎治療の最新情報*
*今、はやっている病気*
*乳がんの早期発見のための血液検査を開始しました*
*今年度のインフルエンザワクチンについて*
*RSウイルス感染症とは *
*病原性大腸菌感染症について*

お知らせ

臨時の休み、祝日診療のお知らせ

 重要なお知らせ 10月19日(土) 外来受付は11:30までとさせていただきます。
 祝日診療
 9月16日(月)(敬老の日)西東京市指定休日診療 9:00~17:00
 9月23日(月)(秋分の日)臨時外来9:00~12:00
 10月14日(月)(体育の日)臨時外来9:00~12:00
 10月22日(火)(即位礼の日)臨時外来9:00~12:00
  祝日診療では迅速検査、点滴は可能ですが、時間の制限があるのでご注意ください具合の悪い方はなるべく早く受診してください。予防接種もおこなっています。

乳幼児歯科相談

 毎週月、水曜日午後2:00より4:00まで乳幼児歯科相談をおこなっています。歯科医師による歯磨き指導、虫歯予防、歯にかかわる相談をおこないます。費用は無料です。以外にも気楽に相談する機会がないようで延べ300人以上のかたが受診されています。予約不要でおこなっていましたが、最近希望者が多くなっていますのでできれば予約をお願いします。楽しく歯磨きをおこなえるように指導をおこないます。詳しいことは当院受付にお尋ねください 。

精神科外来

 毎月2回程度木曜午前に予約制の精神科外来を行っていましたが現在休診中です。

アトピー性皮膚炎治療の最新情報

 生後6カ月までの皮膚のコントロールの重要性
 生後6カ月までに皮膚の状態を痒みのない綺麗な肌に保っていると、その後アトピー性皮膚炎にならないことはよく知られています。皮膚炎になっても保湿剤だけで様子をみたり、痒みを抗ヒスタミン剤の飲み薬で様子を見ていると、皮膚が赤い状態のままで放置され厚くなったり黒くなったりして悪化の路をたどり、治りにくいアトピー性皮膚炎になることはよく知られた事実です。保湿剤で改善がみられない、あるいは悪化する場合には積極的にステロイド軟こうを部位にあったものを使用し綺麗な肌にしてあげましょう。お顔は弱いもの、体は中等度のもの、手足は強いものを使用します。
 アトピー性皮膚炎の軟膏も非ステロイド剤で良いものが開発されつつあります。今回本院で治験をおこなっているものはとても有効でリンデロンとほぼ同等の効き目があるような印象です。今後のアトピー性皮膚炎のスタンダード治療になるかもしれません。
 アトピー性皮膚炎に対する非ステロイド剤の新薬の治験のお知らせです。 希望者は院長、看護師にお申し出ください。

今、はやっている病気

  咳と熱が続く場合

 RSウイルスが大流行です。ヒトメタニューモウイルスも散見されます。あやしい場合は両方鼻から検査します。コストのかかる検査で保険請求がすべてはできないので、原則、かかりつけの方に行っています。その結果すべてマイナスの場合にはマイコプラズマやEBVD68感染を考えます。熱が長い場合には細菌性肺炎が考えられので採血を行ったり、胸部のレントゲンをとります。

  熱中心なら

 ヘルパンギーナ、手足口病、アデノウイルス、溶連菌感染症が流行しています。検査なしで抗生剤を服用すると本当の原因が判らなくなります。

  吐き気あるいは下痢なら

 病原性大腸菌感染症の季節です。下痢、嘔吐による脱水がひどく、点滴が必要になる場合があります。受診はなるべく早くお願いします。経口補水液をうまく使って点滴をさけるようにしてください。水分補給の注意の記事も参考にしてください。

乳がんの早期発見のための血液検査を開始しました

 ミアテスト乳がんは血液中の「マイクロRNA」を測定することで、乳がんのリスクを判定する検査です。
女性の11人に1人がかかる乳がん 乳がんにかかる女性は年々増加しています。2013年のデータでは、乳がんと診断された人は85,856人で、女性がかかるがんの1位となっており、一生のうちに乳がんにかかる女性はおよそ11人に1人とされています。
 早期発見が大切です
乳がんは、早期に発見し、早期に治療を開始すれば、良好な経過が期待できます。もっとも、初期の段階では、痛みや体調不良といった自覚症状がなく、異変に気づいたときには、ある程度大きくなっていることも少なくありません。そのため、検診や検査を定期的に受けることが大切です。
 従来の検査よりも早期にリスクを発見
ミアテストは、これまでの画像検査や腫瘍マーカーといった検査よりも、早期の段階でリスクを発見できる可能性がある検査です。がん細胞は時間とともに大きくなりますが、ある程度の大きさにならないと、画像検査による発見は期待できません。これに対して、ミアテストはがんの大きさに関係なく、がんのリスクを判定します。しかも、リスクを見 逃しにくい高感度な検査です。
 保険はきかないので自費になります。
25000円(消費税を含む)となります。市の健診などと同時に行うこともできます。 

今年度のインフルエンザワクチンについて

 今年度も3歳未満ではチメロサールなしのインフルエンザワクチンは生産がなく使用できません。3歳以上ではチメロサールなしのものが接種可能ですが、入手可能の本数が限られています。その理由は皆様ご存じのあるメーカーが政府の認可がおりずインフルエンザワクチンを生産できないため、他のメーカーが増産せざろうえずチメロサールフリーのワクチンを作る余裕がないためです。ご周知のとおり、ワクチンの本体は変わりませんが、各社で保存液がかわります。保存液で問題になるものとして、チメロサール、ホルマリンがあり、その含有量は変化します。本院では毒性を考慮してホルマリンを含まないものを中心に選択したいと思います。どうしても選択したワクチンに需要が集中し品不足になりますのでなるべく早めの予約をお願いします。

RSウイルス感染症とは

  RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus RSV)は、乳幼児(特に2歳以下の乳幼児)の肺炎や細気管支炎等の下気道感染症を引き起こす主要なウイルスです。 冬期を中心に、乳幼児に下気道の広範な狭窄を引き起こし,臨床的に喘鳴,努力性呼吸(多呼吸,胸郭陥凹,腹式呼吸など)を特徴とします。獲得免疫が不完全なために再感染が高率にみられ、乳幼児では毎年RSウイルス感染に罹患する症例もみられます。インフルエンザなども同様の症状を引き起こし、関東地方では12月から1月中旬までと流行する時期も重なっているため、よくインフルエンザと間違えられます。
 斉藤小児科内科クリニックでは鼻咽腔からの検体採取により15分程度でそのウイルス同定をおこない、インフルエンザと区別し、適切な治療法を選択する努力を行っています。重症例も少なくなく,特に低出生体重児や先天性心疾患のある患児では致死的経過をとることもあり、要入院の例は少なくありません。ウイルス性感染症なので基本的には保存的治療に限られ、水分の補給を充分に行い、喘息に準じた治療を行います。軽症例では外来にて経過を観察しますが,乳児では分泌物が粘稠になって急速に悪化したり突然無呼吸に陥ることがあるので,入院加療が望ましいとされています。
 最新の報告ではステロイドの内服、吸入で重症化をふせげるのではないかといわれ、当院でも積極的にこの治療をとりいれよい結果をえております。早期診断、早期治療が重要です。

病原性大腸菌感染症について

 下痢の時に原因検査のため便検査をおこなうと、病原性大腸菌が検出されることが少なくありません。この菌に感染していると問題になることが2つあります。1つは人に感染すること、時に集団感染をおこすこと、もう1つは感染により溶血性尿毒性症候群(HUS)という致死的な経過をとるものがある、ということです。この2つを区別して正確な理解をしましょう。
 この区別のキーワードはヴェロ毒素です。よく世間で騒がれていて時々死亡するので有名なものはヴェロ毒素をだすタイプの腸管出血性大腸菌感染症といわれるものです。これがでると医療機関は直ちに保健所に届けなければなりません。保健所は食中毒として食材の推定、家庭、食堂の食材検査、保育園の場合は保存してある食事(保育園では出した食事の2週間の保存が法的に義務づけられています)の検査を行い感染経路の同定をおこないます。当院でもいままで11例経験し、O-157 8例 O-26 2例 O-165 1例で、焼き肉やさん由来が5例でした。症状は必ずしも血便ではなく、単なる下痢の場合もありました。全例合併症なく完治しています。6、7,8月の下痢は便培養の検査が必要だと考えています。
 下痢には感染性のものとして、ウイルス性のもの(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)細菌性のもの(病原性大腸菌、サルモネラ、赤痢、チフスなど)が知られていますが原因が不明、原因が今の検査では判らないものが多数あります。便培養で同定する場合はやくとも3日ぐらいの日数がかかるので、下痢をした場合は早く病院を日中に受診し便検査を行うと同時に食べたもののチェックをメモしておくことをお勧めします。また原因が不明の下痢も多数あるので、病院を受診し原因検査をしてなにも検出されなくとも下痢が続いている場合の集団生活は避けてください。